こらみぃ

ニュースやコラム、白書などを読み解いて感じたことなどを書いていこうと思っています。 また、人生攻略もテーマに掲げています。

18日に投票が行われたスコットランド独立の是非を問う住民選挙、世界の多くの人が固唾を呑んで見守ったことだろう。結果はすでにご存知のとおり、独立が否決された。私的に、肩をなでおろす結果となった。やはり独立となったときのリスクは、非常に大きいと思われるからだ。

だがここで、忘れてはならないことがある。結果は否決となったが、その差はごく僅かだったことだ。英国残留支持が55%だったからことから、否決されたとはいえ分離独立運動が世界に波及しつるあるようだ。

すでにスペインのカタルーニャ州議会では、19日に事実上スペインからの独立を問う住民投票の関連法案を賛成多数で可決したらしい。マス州首相の署名を経て、11月9日の投票が正式に決まるようだ。懸念されていた事態が、起こりつつある。

イギリスのほうにも課題は残された。英国残留が決定した場合、スコットランドの権限を拡大するという約束があるからだ。それに加え、今回の一件でウェールズや北アイルランドも刺激を受け権限拡大を要求してくる可能性もある。


さて、一連の出来事をみた上で私が感じたことは、21世紀に入っても領土問題・自治権問題に溢れているということだ。日本にとっても、決して他人事ではないだろう。もしかすると今回の住民投票は、今後波及していく可能性のある分離独立運動の序章に過ぎないのかもしれない。

昨日、多くのメディアで取り上げられた話題がある。それは、「調査捕鯨」に関するものだ。

ご存知のとおり日本は捕鯨の文化があり、現在も調査捕鯨を行っている。だが、世界的に見れば反捕鯨が浸透しつつあるように感じる。つまり日本は、世界の流れと逆の立場にいるというわけだ。

捕鯨に関しては「IWC(国際捕鯨委員会)」というのがあり、そこで捕鯨に関する様々なことが議論されているようだ。調べてみると、実に細かく規定があり捕鯨の歴史を感じさせられる。

昨日の報道は、その捕鯨に関する新たに提出された議決が可決されたというものだ。それは、ニュージーランドが提出した「調査捕鯨の計画への評価や手続きを厳しくする」という議決で、日本の南極海での調査捕鯨再開を事実上先延ばしにするよう求めたものらしい。賛成が35カ国で反対は20カ国、棄権が5カ国だったようで、思っていた以上に反対の国もあったのかと感じた。

では、それが可決されるとどうなるのか。実は議決には法的拘束力はない。つまり議決を無視して従来どおりにIWC科学委員会に計画を提出して調査捕鯨を開始することも出来るというわけだ。

どうやら日本は、そのつもりらしい。とはいえその場合は「総会決議違反」となり、「ルールを守らない国」と世界から見られることは避けられない。

そもそも、何故そこまでして調査捕鯨を続けたいのだろうか。報道からは、その辺のニュアンスは伝わってこない。wikiで「捕鯨問題」を調べてみると、争点が一通り挙げられているので読んでおくといいだろう。


さて、私が感じたことだが、それはやはり国際社会から批判を受けてまで調査捕鯨を続ける理由が、正直言ってはっきりと伝わってこないということだ。反捕鯨という立場になれば、批判や調査の妨害をされることもなくなるのではないか。「捕鯨の文化がある」という理由をよく見かけるが、そもそも捕鯨の文化が日本にあるというイメージが私の中ではないので、やはりこれもピンとこない。捕鯨自体は断固反対というわけではないが、世界の流れに逆らってまで行うことでもないのではというのが、私の意見である。

ここしばらくメディアで常に取り上げられている話題がある。それは「スコットランド」の独立に関する情報である。
実は私もこの話題に関して記事を書こうと思っていたが、なにぶん私自身ライターというわけではないく、記事執筆の勉強をするためにこのブログを始めたばかりだったので、うまく内容をまとめきれずに今に至っている。

しかし、独立の是非を問う住民選挙が明日9月18日に迫っているということもあり、いろんなサイトを読みあさって自分なりに感じたことをここに記そうと思う。

今回、参考にさせてもらった記事はこれだ。
4分で分かるスコットランド独立のナゼ?18日に住民投票
【スコットランド】なぜイギリスから独立をめざすのか?9月18日に住民投票

イギリスの成り立ちや、独立に向けた今までの動きなどがまとめられていて非常に分かりやすいので、ぜひ一度読むことをお勧めする。

さて、イギリスの成り立ちや独立へ向けた今までの動きは、先の記事を読んでもらうとして、ここではなぜ意見が割れているのかに焦点を絞っていこうと思う。

独立反対派と賛成派は、当初は反対派が多数を占めていたが、現在非常に拮抗していてどちらの票が上回るか全く分からない状態だ。

そもそもなぜ住民投票を行ってまで独立をしたいのか?その理由のひとつに北海油田がある。油田の主要海域がスコットランドにあるにもかかわらず、イギリス政府に年間8200億円も税収として取られているからだ。またスコットランドの人口が少ないので、民意が反映されにくいというのもある。

ではなぜ、当初は反対派が多数だったのか。それにはいくつかの理由がある。

①イギリスで利用されている通貨、ポンドを独立後も使用することをイギリス政府が容認していない。

②独立後の主要財源である北海油田の利権に関して、イギリスと基幹部分で大きな隔たりがある。

③独立後、防衛などの安全保障面での不安。


他にもあるとは思うが、主要なのはこのへんか。

イギリスもスコットランドが独立すると大きな痛手を受ける。イギリスは連合王国なので、これをきっかけにほかの地域にも独立運動が飛び火しかねない。さらに、独立運動が高まれば国家の解体を招く恐れもある。国力の低下も否めないだろう。イギリスの影響力が小さくなってしまうことも考えられる。

また、世界の国々としても、反対派が多いようだ。イギリスという先進国で不可能とされた独立が成功すれば、各国に分離独立運動が広がりかねないからだ。


さまざまな問題を抱えるスコットランド独立問題だが、スコットランドの側から考えれば独立する千載一遇の機会であることは間違いない。これを逃せば、再度独立のチャンスが巡ってくる保証はどこにもないのだ。いや、むしろ二度とないかもしれない。だが独立するということは、もう後戻りは出来ないことも意味している。「独立しました、でも失敗したからまた併合してください」なんて道理は通らない。

私自身は、どちらかというと独立は反対という派だ。感覚的には、独立賛成が3で反対が7といったとこだろうか。それは、先にもあげた独立の際のリスクが大きすぎるというのが理由だ。世界情勢的にも、何が起こるかわからないといった雰囲気になるのもいただけない。それでも賛成という気持ちがあるのは、最初で最後かもしれない独立の機会を無駄にしてほしくないというのもあるからだ。

いずれにせよ、この住民投票で変化は起こるだろう。独立賛成はもちろん、仮に反対になっても僅差になる可能性が高いので、そうなれば今以上に大きな権限委譲を迫られるからだ。

■参照記事
4分で分かるスコットランド独立のナゼ?18日に住民投票
【スコットランド】なぜイギリスから独立をめざすのか?9月18日に住民投票

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